上水道と下水道の違いは何? 中水道についても詳しく解説|千葉県船橋市の上下水道工事、リフォームなら「有限会社小川設備」-ブログ

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上水道と下水道の違いは何? 中水道についても詳しく解説

生活に必要不可欠な水ですが、蛇口をひねると水が出てくるのは知っていても、どのような仕組みで各家庭に水が届いているのでしょうか?

 

また、台所やお風呂で出る排水は、どのようにして処理されるのでしょうか?
本記事では、上水道や下水道について違いや仕組みを詳しく解説します。

上水道と下水道の違いは何? 中水道についても詳しく解説

水道の種類は3種類 上水道・下水道・中水道

水道には上水道と下水道があることは知っていても、具体的にどんな違いがあるのかよく分からないという方は多いはず。
また、もう一つの水道である中水道については、聞いたことがないという方もいるでしょう。
そこで、ここからは3種類の水道、上水道、下水道、中水道について詳しく解説します。

上水道について

上水道とは、簡単に言うと蛇口をひねると出てくる、飲用できるきれいな水です。
湖、河川、地下水などの水源から引いた水を、一定基準の水質に達成するように浄水場でろ過や消毒処理を行った後、上水道システムを通じて家庭、商業施設、工場などへ供給されます。

下水道について

下水道とは、生活排水や産業排水など使われた後の汚い水を、下水処理場に集約するシステムです。
下水処理場では下水に含まれる汚物を沈殿させ、ろ過や消毒などの適切な浄化処理をした上で、河川や湖に流しています。

中水道について

中水道は飲用には適さないけれど環境や人体に影響のない雑用水のことで、生活排水や産業排水を処理したものが循環利用されています。
水洗トイレ用の用水、公園の噴水、消火用水、清掃用水、工業用水などに使用されています。

 

中水道は上水道よりも手間がかからず、下水道で処理された水を再利用しているため、コストカットや水不足の解消に役立ちます。

上水道と下水道の違い

上水道は飲めるきれいな水、下水道は使った後の汚い水のことですが、管轄や法令、供給の仕方、水道管の素材などが異なります。
ここからは上水道や下水道の違いについてまとめてみます。

管轄や法令の違い

上水道を管轄しているのは厚生労働省で、上水道に関する水質基準や施設基準は1957年に施工された水道法によって定められています。

 

一方、下水道を管轄しているのは国土交通省で、排水基準や施設基準は下水道法と各都道府県の条例によって定められています。

ただし、2024年からは上下水道行政が国土交通省に一元化されることが決まっています。

水道管の違い

上水道と下水道はどちらも道路の下に埋設されていますが、使用する管の種類が異なります。

新設の上水道本管として使用されているのは主にダクタイル鋳鉄管と高密度ポリエチレン管で、硬質塩化ビニル管
HIVP管を使用している自治体もあります。

 

各家庭や商業施設への給水管には、低密度ポリエチレン管や、硬質塩化ビニル管が使用されています。

下水道は硬質塩化ビニル管(VP管)とリブ付硬質塩化ビニル管が一般的で、直径の大きな下水道ではコンクリート管や強化プラスチック複合管などが使用されています。

供給方法の違い

上水道はポンプで一定の圧力をかけて押し出すように供給されています。上水道にかける水圧は、水道法によって配水管から給水管に分岐する箇所で0.15~0.74Mpaと定められています。

一方、下水道は原則として自然流加で下水管に勾配を付けて流しています。

 

ただし、勾配だけでは下水管はどんどん地中深く掘り下げなければいけないため、汚水中継ポンプ場に下水を集約して汲み上げて下水管の位置を引き上げることもあります。

水道管の破裂で水が勢いよく吹きあがっている状態の場合は、圧力のかかっている上水道管の破裂によるものです。

普及率の違い

上水道と下水道では、日本における普及率も異なります。
上水道の普及率は2021年の時点で約98%で、日本のほとんどの国民が居住に必要な給水を上水道から受けています。
一方、下水道の普及率は約80%で、人家のまばらな区域では浄化槽などによる個別処理が行われています。

水道料金も上水道と下水道が分かれている

月々の水道使用料金は地方自治体の水道局から、毎月の水道使用量に応じて各家庭やビジネスに請求されます。
この水道料金には、上水道の基本料金と従量料金、下水道料金、そして消費税が含まれています。
上水道の基本料金、水道メーターの口径ごとに金額が決まっています。

 

従量料金は水道メーターで計測された上水道の実際の使用料で計算します。
下水道料金は上水道の使用水量を汚水排出量とみなして計算されます。

まとめ

水道には飲料水として使用できる上水道、飲用はできないけれど雑用水として使用できる中水道、家庭や工場から排水される下水道の3種類があることを解説しました。
水は日々の生活には欠かせない、重要な資源の一つです。

蛇口から流れる水がどのようにして届けられているのか、また排水や雨水はどのようにして処理されるのかを知っておくことも大切です。

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