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浄化槽の汲み取りを怠るとどうなってしまう?浄化槽の仕組みや汲み取りしないことで起きることなどを解説します!

私たちが生活するうえで、トイレなどから出る汚水の処理は必要不可欠です。

排水を処理する方法の一つが浄化槽の設置ですが、汲み取りを怠ると、機能が損なわれたり、悪臭の原因となったりします。

 

今回は浄化槽の仕組みや下水道との違い、汲み取りをせずに放置するとどのようなことが起きるのかについて解説します。

浄化槽の汲み取りを怠るとどうなってしまう?浄化槽の仕組みや汲み取りしないことで起きることなどを解説します!

浄化槽とは

浄化槽とは、私たちの生活で発生した汚水やし尿を微生物の力で分解し、放水できるキレイな状態にする装置のことです。

下水道が未整備の地域で水洗トイレを使用するためには、設置が必要不可欠です。

 

家庭や工場・事業所、集合住宅などで設置される浄化槽は、下水道とともに地域の汚水を処理するための重要な施設と位置付けられています。

浄化槽の仕組み

浄化槽は、微生物による汚濁物質の分解・浄化能力が最大限発揮できるよう設計されています。

 

微生物は、汚濁物質の中にある有機物を食べることでエネルギーを得ており、微生物が有機物を食べるほど、水質は浄化されていきます。

浄化槽に流れ込んだ汚水は固形物と液体に分離され、酸素を嫌う嫌気性微生物が有機物を分解します。

 

その後、ブロワとよばれる機械によって汚水に空気が送り込まれることで酸素を好む好気性微生物による分解が行われます。

最終的に、有機物が分解されて浄化された水は消毒槽で塩素消毒されて河川や海に放流されます。

浄化槽の種類

浄化槽には大きく分けて単独浄化槽と合併浄化槽の2つの種類がありますので、それぞれがどのようなものか見てみましょう。

単独処理浄化槽

単独処理浄化槽とは、トイレから出るし尿の処理を専門とする浄化槽のことです。

キッチンやお風呂、洗面所などの排水は処理することができないため、これらの排水は道路わきの側溝から河川や海に排水されます。

 

現在、新規の単独処理浄化槽の設置はできません。

合併処理浄化槽

合併処理浄化槽は、し尿処理だけではなくキッチンや風呂などの生活排水をすべて処理できる浄化槽のことです。

先ほど紹介した単独処理浄化槽は環境負荷が大きく、現在は合併処理浄化槽に転換することが求められています。

浄化槽と下水道の違い

浄化槽も下水道も、私たちが生活するうえで排出する生活排水を処理するという点では変わりありません。

浄化槽は、各家庭で設置され、微生物の力を使って家庭の敷地内で生活排水の処理を行います。

 

下水道は、各家庭から排出される生活排水が下水管を伝って汚水処理施設に運ばれ、そこで一括処理されます。

浄化槽の使用者は年に1回の清掃が義務付けられているのに対し、下水道の利用者は下水管のメンテナンスなどを行う必要がありません。

 

下水道の維持は労力が少なくて済みますが、市町村に対して下水使用料を支払わなければなりません。

浄化槽の汲み取りをしないことで起きること

浄化槽は年1回の清掃が義務付けられていますが、それ以外にも、中にたまった固形物の汲み取り作業が必要となります。

汲み取り作業をしないと何が起きるのでしょうか。

浄化槽が詰まる

浄化槽を使用していると、構造上、固形物が底に蓄積されますが、そうした汚物の塊といってもよい泥を放置すると、浄化が上手くいかなくなります。

 

汚物の塊である泥を汲み取らず放置すると、浄化槽が詰まってしまい、あふれてしまいます。

そうなると後の処理が大変になります。

 

また、浄化槽の能力が低下すると、汚水が十分浄化されないまま河川や海に放出されてしまい、環境を悪化させる原因となります。

浄化槽から悪臭が発生する

浄化槽の汲み取りをせずに放置すると、槽内の微生物が死滅してしまい、汚物から悪臭が発生してしまいます。

特に注意が必要なのは、浄化槽を使用していた住宅が空き家となったケースです。

 

汲み取りや清掃を行わない状態で浄化槽の電源を切ってしまうと、槽内の微生物が死滅、腐敗し、使用していないにもかかわらず悪臭が漂うようになります。

 

悪臭は近隣トラブルの原因となりますので、使用しているときは年に1回の清掃を怠らず実施し、使用が終わったら清掃・水抜きして悪臭が発生しないように措置しなければなりません。

法令違反になる可能性がある

浄化槽に関する法令として「浄化槽法」がありますが、この法律では浄化槽の保守点検や清掃、検査について定められています。

 

浄化槽法では、年に1回の清掃が義務付けられています。

浄化槽の所有者は保守点検と清掃を行った記録を3年間保存する義務があります。

まとめ

今回は浄化槽の仕組みと、汲み取りをしないと何が起きるかを中心に解説してきました。

 

浄化槽のある住宅に住んでいる場合、清掃や保守点検の義務がありますが、一般の人が清掃などをするのは非常に困難です。

清掃・保守点検については、ノウハウを持つ専門業者に依頼するのが最もよい選択でしょう。

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