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配管の防錆対策とは?防錆剤の種類や防食テープなど詳しく解説

配管はそのまま放置しておくと段々錆が目立ち始めます。

錆がひどくなると配管そのものが使用できなくなり、私たちの日常生活にも影響が出てしまいます。

そのため、配管の防錆対策は非常に重要です。

 

この記事では、配管の防錆対策に必要な防錆剤の種類や防錆塗料、防錆テープについて紹介します。

この記事を読めば、普段はまったく気にすることがない配管の防錆対策について深く理解できるでしょう。

とくに配管の修理などをしたいときには、この記事の内容を参考にして、配管に適した防錆剤や防錆塗料を購入してみてください。

 

配管の防錆対策とは?防錆剤の種類や防食テープなど詳しく解説

配管に錆が起こる原因

配管の防錆を考えるうえで、どのようにして錆が出てしまうのか、錆が起こる原因を知ることは非常に重要です。

簡単に言ってしまうと、錆が起こる原因は水分と酸素です。

 

配管のほとんどは金属製ですが、金属に水分が付着することによって鉄イオンになり、鉄イオンが空気中の酸素と結びつくことで酸化鉄になります。

酸化鉄は金属が腐食した状態のことを指し、まさにこれが錆そのものなのです。

 

つまり、配管の錆を防ぎたければ水分と酸素に触れないようにすることが重要です。

そのため、配管外部の錆を防ぐ場合は防食テープや防錆塗料を使用します。

水道管内部については常に水が流れ続けるため、給水用防錆剤が使われます。

配管の防錆に使用される用品

配管の防錆には以下の用品を使用します。

 

・防錆剤
・防食テープ
・防錆塗料

 

それぞれの用品について解説します。

防錆剤

防錆剤は、給水給湯器の錆や赤水を防ぐために使用されます。

生活用水に防錆剤を注入することになるので、人体に影響のない防錆剤を選ばなければならず、注入時の濃度や注入量はとくに注意が必要です。

 

防錆剤を使用できる建物はビル管理法で定められた特定建物の他に、給水設備がある建物などがあり、それぞれ定義されている法律に違いがあるため分類基準や水質検査の期間も変わります。

このように、防錆剤は厳密な管理のもとに使用されなければなりません。

防食テープ

防食テープは屋内や地中に埋設された配管の錆を防ぐもので、配管にテープを巻き付けて使用します。

配管の種類によって使用する防食テープも変わります。

防食テープを使用する配管は特殊な場所で使用されているため、正しい巻き方をしないと効果がありません。
防錆塗料

配管に塗装をする場合には、防錆塗料が使用されます。

 

防錆塗料の場合、防食テープに比べて配管に塗料が密着するため、高い防錆効果を期待できる点がメリットです。

防錆塗料にはさまざまな種類がありますが、配管用の防錆塗料と外壁や屋根用の防錆塗料では使用用途が違うため、防錆塗料を購入する場合には注意が必要です。

防錆剤の種類

防錆剤の種類は、ケイ酸塩系、リン酸塩系、ケイ酸塩系とリン酸塩系の両者が混合された3種類です。

その他に、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀なども含まれていて、これらは人体に害を与える物質のため、含有量の上限については規定されています。

この規定の中では防錆剤が3種類に分類されていて、種類ごとにさらに1号、2号と細かく定義されています。

配管の防錆用品の使い方

ここで、配管の防錆用品の使い方について簡単にご紹介します。

各用品には特徴があるため、それぞれの特徴を踏まえて使用することが重要です。

防錆剤の使い方

防錆剤は、給水給湯器に防錆剤を注入して使用します。

防錆剤を使用するためには給湯給水機に注入器を取り付けなければなりませんが、比較的簡単な工事で済むため、それほど費用がかからず断水の時間も短くできます。

防食テープの使い方

防食テープは錆止めしたい配管にテープを巻き付けて使用します。

テープの巻き方にはコツがあり、なるべく密閉するようにテープを巻き付けなければなりません。

 

巻き付け方が悪いとすき間ができてしまい、配管が空気に触れることで錆が発生するからです。

ケレン処理と下塗り処理をしてから防食テープを貼るようにすれば防錆の効果が高まります。

防錆塗料の使い方

防錆塗料は錆止めしたい配管に塗布して使用します。

防食テープと同様にケレン処理によって配管の汚れや錆を落としてから下塗りを行い塗装します。

 

このとき、塗りムラが起こらないように注意が必要です。

最近では、亜鉛末という亜鉛の粉末を含んだ塗料も多数あり、下塗りが不要なものもあります。

まとめ

今回は配管の防錆について、錆が起こる原因とともに解説しました。

あらためて整理すると、錆が起こる原因は水分と酸素が金属に触れ合うことによって発生します。

 

そのため、配管外部については防食テープや防錆塗料を使用し、配管内部は防錆剤によって配管が腐食することを防ぎます。

防錆剤、防食テープ、防錆塗料を使用する際には、それぞれの特徴を押さえる必要があり、正しい方法で使用することが重要です。

配管は日常生活にとってなくてはならない設備のひとつで、錆による腐食は私たちの生活に悪影響を与えてしまうため、配管の防錆についても日頃から心がけることが重要です。

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